月と太陽の事件簿16/さようならの向こう側
「これがさっき届いたメールです」
達郎兄ちゃんは携帯をのぞきこんだ。
あたしも便乗して首を伸ばす。
『気に入ったのならそれにすればいい。買ったら写メ取ってみせてくれ』
そう書いてあった。
「私が雑誌で見たアクセサリーを買おうかどうか迷ってる、ってメールしたんです」
「そうしたらこのメールが返ってきたと」
「そうです」
「字が違ってますね」
達郎兄ちゃんは言った。
確かに。
『写メ撮って』が『写メ取って』になってる。
「たまにあるんです」
多江さんは笑った。
「駄目ですね、変換機能に頼ると」
そう言えば初対面の時も、同じ事で笑ってた。
「雪村さんは確か、漢検一級でしたよね」
「はい」
なぬ、漢検一級!?
それってスゴくない!?
「だから漢字の間違いって気になるんですよね」
そう言いながらも、多江さんは楽しそうだった。
「それにしても、よく覚えてらっしゃいましたね、月見先輩」
達郎兄ちゃんは携帯をのぞきこんだ。
あたしも便乗して首を伸ばす。
『気に入ったのならそれにすればいい。買ったら写メ取ってみせてくれ』
そう書いてあった。
「私が雑誌で見たアクセサリーを買おうかどうか迷ってる、ってメールしたんです」
「そうしたらこのメールが返ってきたと」
「そうです」
「字が違ってますね」
達郎兄ちゃんは言った。
確かに。
『写メ撮って』が『写メ取って』になってる。
「たまにあるんです」
多江さんは笑った。
「駄目ですね、変換機能に頼ると」
そう言えば初対面の時も、同じ事で笑ってた。
「雪村さんは確か、漢検一級でしたよね」
「はい」
なぬ、漢検一級!?
それってスゴくない!?
「だから漢字の間違いって気になるんですよね」
そう言いながらも、多江さんは楽しそうだった。
「それにしても、よく覚えてらっしゃいましたね、月見先輩」