GOLD BOY
―――――――――――
――――――――
「じゃあね~!!」
ご機嫌な様子で帰っていく奈美。
あのあと、ラーメンを食べてようやくあたしは解放された。
時刻は10時を回ってる。
「…奈美に5時間も付き合わされたのか…。」
携帯の時間を見てげんなり。
あんなに荷物を持ったのに、今あたしの手にあるのは、お気に入りのクラッシュの石鹸2つが入った紙袋一つ。
ほんとあたし頑張った。
「はぁ…帰ろ…今日は近道するか。」
そう思い、路上裏へと足を運んだ。