GOLD BOY
いつも近道するときに使う路地裏に足を運んだ。



ちょっと不安だけど、すぐだし平気だよねっ…



もう閉店している洋服のショップと同じく閉店時間を迎えているケーキ屋の間に入り込む。



「…え?」



間に少し入ったところに見える人影。



「…なに?」



ゆっくりゆっくりと、その影に近づく。



「…気失ってる?」



近づいてみると、そこには地べたに座り込み、ぐったりしてる男。



暗くてよくわかんないけど、不良であることは確かだ。



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