君の左のポケットで~Now&Forever~

レンが連れていってくれたのは、ちょっと小洒落たお店。


あまり広くない店内は柔らかいオレンジ色の灯りに包まれていた。


入り口に大きな水槽がおいてあって、黄色い魚が泳いでいる。



「これ、食べられちゃうの?」と聞いたら、また笑われた。



何組かのカップルと、グループ客が楽しそうに会話をしていて、


テーブルの上には、パスタやサラダやビール、綺麗な色のお酒とかが乗っている。



わたしとレンは、奥のテーブルに案内された。


腰かけた椅子はやんわりと腰を包んで、おもわず「ふう」と声が出た。


外を歩くって、結構大仕事。



「なんにする?」



メニューを広げたレンは、その上で忙しく目を動かしている。


並んだ文字を見たけれど、一体それがどんな料理なのかよくわからない。



「なんでもいい」



目をこすりながら応えると、「じゃ、選んじゃうよ」と言ったレンは店員さんにテキパキと注文をした。



< 96 / 327 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop