君との出会い～奇跡がある限り～

じつは、今日だけでなくて、ここ最近私といるときはいつも上の空だということに、気づいていた。


だけど、考えないようにしていた。


最初から、充の気持ちが私以外を見ているなんて認めたくなくて見ないようにしていた……


｢…////。別に好きな人なんて…亜美だけだよ？｣


私は、見逃さなかった。


最初に充が誰かを思って頬を赤く染めたのを……


気づきたくもない、充の本心……


私と付き合ってくれてるってことは、私を選んでくれたって…


そういうことでしょう？


だったら、私のことだけ見てよ…


最初から分かってた。


分かってたからこそ、今はまだ知りたくないんだ…


臆病な私は、充が何も言わないのを良いことにそれ以上何も言わなかった。


だって、手放したくなんかない…


充のことが好きだから…


だけど、充はずっと違う人を見ていたんだよね…


そういつも私の隣を……