君との出会い~奇跡がある限り~


そこに、母さんが医者を連れてやってきた。


医者は珪奈に体の具合を聞いてから、体の様子をみていた。


診察されながら珪奈は、こちらを向いて話をし始めた。


「お父さん…お母さん。いつも優しくしてくれてありがとう。

感謝の気持ちでいっぱいだよ?」


「「………珪奈」」


その時嫌な予感が頭をよぎった。


「何変なことばかり言ってんだよ?

ほら、あと少しで亜美やおじさんたち、多分充も来るんだぞ?」


「亜美お姉ちゃんに充お兄ちゃんか……

あの二人には、いつも暇なときに遊んでくれて……とっても感謝しているんだ……。

おばさんたちもとても、優しくしてくれて……もう一回だけ会いたかった……な……」


「何言ってるんだよ?!珪奈…お願いだから頑張ってくれよ?

俺は、まだ珪奈に、何もしてやれていないんだ…。」


「そんな事無いよ?私にとっては、とっても良いお兄ちゃんだったよ?」


「珪奈…もう少しだけ頑張ってくれよ?」


「そうよ…珪奈あなたがいなくなることなんて考えられない……」


それを聞いて決心したかのように、珪奈は話はじめた。


「……皆ゴメンね?

私……小さいときから、いつもいろんな人に支えられてきた……いつも助けてもらっていた。


本当にすっごいすっごい感謝している……ありがとうで、いっぱいだよ?

私がここまで生きてこられたのも皆のおかげ……だから、いつも頑張れたんだ…でも今回ばかりは、もう無理みたい…ゴメンね?


皆…ありがとう。


私は、先に行くけど……皆は、もっと長生きしてね?」


「珪奈……お願いだから死なないでくれ……」



< 39 / 48 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop