君との出会い~奇跡がある限り~
確かに亜美は、珪奈が死んで少し経ってから来た。
きっとものすごく悔しかったに違いない。
俺は、その言葉を聴いて亜美の言ったとおりにすることにした。
そして、色とりどりの花に囲まれた珪奈の顔をみて、別れを告げた。
きっと、このときの俺はうまく笑っていなかっただろうな?
ゴメンな……笑っているところがすきだといってくれたのに、守ってやれなくて……珪奈。
俺は、だめなお兄ちゃんだったな?
珪奈と約束したことも守れないし。
ただ、それに気づくのはもう少し後のこと。