君との出会い~奇跡がある限り~
「さぁーって勉強でもするかな!」
この浮かれた気持ちを、落ち着けるために勉強を始めることにした。
しかし、やる気があっても分からないところはやはり分からなくて……
「ん〜・・・・・いまいちこの文法の意味がわからない・・・そういえばテストでもまちがえてたっけ?」
私はしばらくその問題と向き合っていた。
が、解けないとあきらめて勉強道具をまとめ始めて、勉強机の上を片付け勉強道具を持って自分の部屋を後にした。
「やっぱわからないところは、お兄ちゃんに聞いたほうが分かり易いし早いや。」
私は、自分の隣の部屋に入るために両手が塞がっているため、少し大きめな声で扉に向かって叫んだ。
「お兄ちゃーん、麗羅だけどいるよね?ちょっとわからないことがあって教えて欲しい事があるんだけど・・・。」
「麗羅か、いいよ。開いてるから勝手に入っておいで。」
「ごめーんそれが手がふさがってて・・・あけられないの↓↓」
「まったく持ちすぎだよ…、ほら。」
「わーいありがとお兄ちゃん♪」
「麗羅の頼みなら断れないよ。で、どこ教えて欲しいの?」
それから、私はお兄ちゃんと一対一で勉強を始めた。
お兄ちゃんはとても丁寧に私にわかりやすく教えてくれた。
自惚れてるって思われるかもしれないけど、私には他の人よりも優しいんだ♪
まぁ、私にとってもお兄ちゃんは小さいときから頼りになる特別な人だけどね。