別れた二人
あたしは帰宅してから、ソレを由貴に話した。






由貴は、あたしたちが擬似カップルだって知ってる・・・







「・・永倉州も、あおいも・・・とんでもない奴等と付き合ってたんだねぇ・・」







「うーーん・・どうしよう・・・コレって話した方がいいのかなぁ??」







「うーーん・・・どうでしょう・・・」






由貴の長島監督の物真似にかまっている余裕もなく・・・







「・・・明日・・・永倉州とデートなんだよぉ・・あたし顔に出ちゃいそう・・」






「・・って物真似スルーかよ・・・って・・・デ、デ、デート?!?!だってあんたら擬似カップルなんでしょ?!」






「そうなんだけど・・・いきなり誘われて・・・多分、あたしを元気付けようとしてるんだと・・・」






「そっか・・なかなかやるじゃん♪永倉州ってば♪まぁ、本人が気付くまで彼女の事は黙ってた方がいいのかもね・・・」






「・・・だよね。あたしの口から聞くより、自分で知った方がいいもんね・・」






「そうだよ!!ってか、あおい、永倉州と何かあったらすぐ教えなさいよ?!」






「何かって?!何?!」






「もぉ・・わかってるくせにぃ♪キスとかぁ・・・♪あんなこととかぁ♪・・・」







「あぁ・・・ないない。んじゃぁ、電話切るね!おやすみぃ」







・・・由貴って、一体何考えてるんだか・・・







永倉州とは何もあるわけないし・・・







手は・・・繋いだけど・・・






でも・・・アレは康太に見せ付ける為であって・・・







あぁぁぁぁ!!もう、寝よ!!!


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