別れた二人
・・・目の前に・・・永倉州の整った顔が・・・ある。
まわりを魚に囲まれて・・・綺麗なブルーに囲まれて・・・
あたしは・・・永倉州と・・・
キスをした。
唇が離れて・・・永倉州があたしの目をジッと見つめる。
「あ・・・あの・・・えっと・・・」
あたしは何を言ったらよいかわからない・・・
「ごめん・・・でも・・・もうココでの元彼との思い出は・・・あおいの中から消えたよな?」
永倉州のその真剣な表情に・・・その言葉に・・・あたしは・・・
完全にオチタ。
心臓の音が、身体中を支配する。
あぁ・・・ヤバイ・・・
「・・まだ・・・ちゃんと忘れられないかも・・・」・・なんて言っちゃって、
永倉州はクスっと笑う。
「セカンドキスの催促するなんて・・・あおいって大胆だな・・」
そう言って、永倉州の腕に抱きしめられながら二度目のキス・・・
でも・・・永倉州には元カノの存在が・・・ある。
複雑な気持ちのまま、三回目のキスを自分からした。