《完》DEVIL'S SWEET 〜天使の憂鬱〜
それ以上はもう、どちらも
言葉を続けようとはしなかった。



「それじゃ、失礼します。

今度はまた稽古場で――」



オレは軽く頭を下げると、
座ったままの彼に背を
向けて歩き出した。



レストランを出て――
まっすぐな道を歩き
出したらもう、振り返る
ことはない。



そう――そんな必要はないんだ。



オレにはこの先に――


未来に、もっともっと道が
続いてるんだから。





     ☆☆☆☆☆



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