雲から愛の涙
一年、二年の先生が順番に紹介され、次はあたし達三年の新しい先生が紹介される。


ステージに上がった先生は3人。


どれだ……?


おじさん1人におばさん1人。
それに若い男の人が1人。



───…何も感じなかった。



運命にぶつかったら、何かしら感じるのだと勝手に思っていた。



「3年3組の副担は佐倉那智先生です…───」



でも、何も感じなかった。


それとも、あなたとの出逢いは運命ではなかったとでも言うの?


……そんなわけない。


あたしとあなたの出逢いは運命だった。


気づかないまま、
瞬きに過ぎてしまっただけ。



──…運命の歯車が動きだした。
2人の恋のカウントダウンと共に。

< 12 / 20 >

この作品をシェア

pagetop