リフレイン〜3rd Season〜

あたしは男を睨み付けると、朱里に肩を貸し、立たせてあげた。




朱里は苦しそうにお腹を押さえている。




「お前らにはしばらくこの部屋にいてもらう。もし脱出しようとしたり、俺達に反抗的な態度を取るようなら…即、殺すからな」




ドンッ!と押され、入れられた場所は事務所のような所。




バタン!と扉が閉じられ、ガチャリと鍵が掛けられる。




あたしはとりあえず、朱里をソファに寝かせた。




「朱里、大丈夫!?」




朱里は顔を歪め、薄目を開けた。



「だ…い、じょうぶ…よ…。それよ…り…犯人は……?」




自分がこんな状況なのに、犯人の心配するなんて…




ホントに優しすぎるよ、朱里は。



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