リフレイン〜3rd Season〜
「ヤバイね、樹里!競技射撃でもやってたの?」
あたしは銃をホルダーにしまった。
「いえ…あたし、元々はSATの入隊希望者だったので」
えっ…?
樹里が…SATの入隊希望者だった…?
「ね、ねぇ樹里…」
「もう行かないとですね。お先に」
樹里はスッと話しを逸らすように保管庫を出た。
「水樹、何か気になることあったの?」
朱里が心配そうに聞いてきた。
「ううん…。ただ…あの子、なんか引っ掛かるんだよねー…」
「……引っ掛かる?」
朱里は不思議そうに顔をしかめた。