リフレイン〜3rd Season〜
心の闇
「なんか凄かったわね、桐島美姫さんだっけ?」
「うん!あたしがSATにいた頃の同僚。昔からの親友なんだ」
あたしと朱里は一緒にトレーニングジムにいた。
あの後、美姫はSATオフィスに戻り、樹里は呆然としていた。
あたし達でさえ…なんて声を掛けていいのか分からなくて。
樹里は冷静に射撃訓練に行ってしまったのだ。
「まぁあとはー…樹里がどれだけあたし達の声に答えてくれるかよね。あの子、かなりSATに未練があるみたいじゃない?」
朱里はマシーンの速度を上げた。
「ん〜…確かにそうだよね。樹里は元々SAT希望みたいだから」
あたしも速度を上げた。
樹里は…SATに入りたくて仕方がないらしい。
何故だろう?
「水樹、今日あの子誘って飲みにでも行って来たら?」
「え!?」
あたしは思わず声を上げてしまった。
樹里を誘って…?