リフレイン〜3rd Season〜
「特に迷いはなかったかな。お互いに子供も欲しかったし、ずーっと一緒にいたいって思ってたし……何より、家族になりたかったから」
「そっかー…なんか、素敵だな!」
健太はヘラッと笑い、そう言った。
なんか、おかしい。
あたしはすぐにそう感じた。
「健太、あんたさ…なんか変じゃない?」
「えぇっ!?な、何を言うかっ……」
健太はわざとらしく目を丸くさせる。
「何かあったんじゃないの?それも、朱里関係のことで」
「……っ…」
「……話してみなよ」
朱里のことになると、ほんっとにネガティブになるんだよね、コイツは。
「……さすが係長だ。敵わないな」
健太は苦笑いし、そう口にした。
「当たり前じゃん。あたしを誰だと思ってんの」
あたしはこの四係を背負ってんだから。