どうしょうもねぇくれぇ、好き。





しかも、瑞季の胸のサイズを勝手に予想してる奴等も居るし。



…ふざけんじゃねぇ。



瑞季を勝手に妄想してんじゃねぇよ。




駄目だ、駄目だ。と思うばかり。


実際には何も出来ねぇくせして。



そんな自分にも腹立つ。




ギリリ、と拳を強く握れば爪の跡が掌にくっきりとついた。



その掌を痛ぇな。と顔を歪ませて見ていると



「怪我した?」



俺の周りに甘い、香りが漂った。





「怪我じゃねぇけど。」



「爪の跡、凄いけど…。強く握ったの?何かムカつく事でもあった?」




さっきまで瑞季について語っていた男共がチラチラとこっちを見ている。



それにさえ苛ついている俺は短気なんだろうか。




「別に。」




素っ気ない。


普通の奴ならそう思うだろうけど、瑞季はそうは思わねぇ。



確信があってこういう態度をとる。


いけねぇと思っていても素直になれねぇのは俺の悩みの種だ。





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