どうしょうもねぇくれぇ、好き。





「しらばっくれてんじゃねぇよ。さっき遠藤の事、馬鹿にしたろ。」



「は?」




本当に覚えてねぇ。


そう言おうとした時。



突然思い出した。




瑞季は誰にも渡さねぇ。



そう思った瞬間に言ったんだ、と。



「…や、何でもねぇよ。忘れろ。」




焦りすぎておかしい。


自分が言った事も分かんねぇなんて重症だ。




「はぁ~…。」



「おい、大丈夫かよ。お前、変だぞ?」




頭を抱えてその場に踞っていると周りの男が不思議そうに呟く。




元はと言えば最初に好きな奴当てるゲームするって言い出した奴がわりぃんだよ。




事の原因を最初におかしい事を言い始めた男のせいにして。




俺はこの話が終わるまで完全にテンションが下がったままその場に踞っていた。





…この時は今日のこの話で終わると思っていたからあまり気にしてなかったけど、

四日も経ってるのに瑞季が可愛ぃと言われ続けているのにはかなり焦る。





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