スパイ・ハイスクール

赤色の髪は月明かりで照らされ、その人、小野寺奏の存在をはっきりと主張していた。


「......捕獲完了」



ーーーそうぼそり、と山口さんに聞こえないように呟いたのは彼だけの秘密。














「......ねぇ」

「何?」

「やっぱさ、奏は最強だよね」

「というか、最恐、の間違いじゃない?」

「あー。そうだそうだ」






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