スパイ・ハイスクール


「知りたいっ!」


なぜかって?徳佐の弱点を知れば、コイツを明日にでも言い負かすことが出来る(かも)からだよ!

これは決して悪い考えじゃない。いつも私はやられっぱなしなんだから、徳佐へのささやかな抵抗くらい、許して貰えるはずだ!

……ということで、私は今か今かと徳佐の返答を待った。

そして、手に顎を当てて、2・3秒程考えた末に徳佐が出した結論は......


「うーん、と。そうだな......。棗を起こして来いって言われた朝とか?あれは怖いね。そうなるんじゃないかって思うと夜も眠れないくらい」





......前言撤回。今すぐ言い負かしてやりたい。



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