プ リ ン ス
「開けてあげるから貸して。」


『……。』




俺は素直に紙製の箱を桜井に渡した。




桜井は箱にくっついてる棒を取り出すと、上の小さな丸い部分に突き刺した。




「ストローに口つけて吸って飲むんだ。」




吸う?




俺は言われた通りにやってみた。




そしたら、小さな棒から何か冷たいものが口の中に入ってきた。




アイスティーだ。




「どうだ?」


『……まずい。』




香りもなければコクもない、渋味もなくて、コレって本当に紅茶か疑いたくなるくらい。




「うーん。そうか?」




庶民には普通なのか?
味覚を疑うよ。




まぁ無いよりマシだけど……。




俺は椅子に座りながら紅茶で喉を潤していた。




『あ、そういやラーメン代。』


俺は財布から1万円札を出した。




「は!?え!?」


『??』




俺は頭に?を浮かべた。
< 58 / 131 >

この作品をシェア

pagetop