龍とわたしと裏庭で【おまけの圭吾編】
我慢できずにキスをすると、志鶴は小さな子供のようにむずかりだした。

「あ、ああ、ゴメン。眠いよね」

僕は慌てて志鶴を膝に抱き上げて、宥めるように揺すった。

志鶴が僕の胸に頬をくっつけて、何か呟いた。

この状況で熱くなるなって方が無理な話だ。


唇にキスをひとつ。

「うん? ああ、分かってるよ」

耳の下に、もうひとつ。

「いい子だからおとなしくして」

このまま無理矢理奪い尽くしてしまいたい。
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