龍とわたしと裏庭で【おまけの圭吾編】
「眠いかい?」

僕は志鶴の髪を撫でながら聞いた。

「眠い」

「ベッドに行こうか?」

「うん、そうする」

志鶴は欠伸をしながら立ち上がった。

なんだか半分寝ぼけてる気がするけど。

「ねえ、すぐに終わらないなら、いいかな?」

寝室に向かいながら、わざと曖昧に聞いてみる。志鶴は舌足らずな口調で、『いいよ』と答えた。


ふうん、そう。

じゃ、遠慮なく――




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