龍とわたしと裏庭で【おまけの圭吾編】
きっと志鶴は後ろめたい事だろう。

手紙を受け取ったと知ったなら僕が傷つくと思う事だろう。

挙動不審になるのが目に見えるようだ。


まあ確かに僕にとっては面白くない状況だ。


だけど


その手紙が

志鶴が僕以外の誰かから受け取る最初で最後のラブレターかもしれない。


僕は愛の名の下に志鶴から全てを奪ってはいないか?


片思いのときめきも

告白される喜びも

高校生の女の子が通り過ぎていくはずの思い出の全てを

僕は奪っていないか?



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