龍とわたしと裏庭で【おまけの圭吾編】
「圭吾さん、ただいま!」

間もなく帰って来た志鶴は目が異様に輝き、頬も紅潮していた。

落ち着きもないし、やたら口数が多い。


「今日は何か変わった事あった?」

僕が意地悪くきくと、志鶴は明らかにギクッとして『何も』と答えた。


サンクス 悟


何も知らなかったら、徹底的に志鶴を追及して泣かせていただろう。


拙いごまかしがおかしくて

可愛くて

愛おしくて

僕は微笑んだ。


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