龍とわたしと裏庭で【おまけの圭吾編】
スリップドレスって普通はセクシーに見えるはずなのに、志鶴が着ると華奢な体が強調されて儚く見える。

ストールの透明感が壊れ物を包む薄紙みたいだ。


「大人っぽく見える?」


志鶴が小首を傾げて僕に聞いた。



全然。

そのデザインは君の少女らしさを強調するためのものだよ。



「森の妖精のお姫様ってとこかな」


僕がそう言うと、志鶴は頬を染めてクルッと回って見せた。

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