龍とわたしと裏庭で【おまけの圭吾編】
「いいよ。後でゆっくり話そう」


パソコンにメールが入った。

画面に気を取られていると――

フワッとフローラル系のいい匂いが僕を包み込んだ。


志鶴が背後から僕の首に抱き着いている。


「あのね」


甘えるような仕草

甘えるような声


でも全然色っぽくなくて、恋人同士っていうより兄妹みたいな感じだ。

それでも僕の脈を跳ね上げるのには十分だった。


「圭吾さんはどうされるのが好き?」


息が首筋をくすぐる。


こうされるのが好き、だよ

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