NEXT STEP
その日の夜


私は健一と居酒屋にいた。



テーブル席に座り、ビールとサイドメニューを頼んだ。



「健一、今日はどうしたの‥?」


「彩華から聞いた。日向先生と付き合ってるってことも、生徒を好きになったってことも。相談に乗ってやれって言われた。本当は乗りたくないけどな。」


「…。」



「好きな女の恋の相談なんて。」


「っ…いっ‥いいよ相談なんて。」


「‥泣きそうな顔で言われても説得力ないし。」



そのとき、店員がビールを持ってきた。




「じゃあ、とりあえず、お疲れ。」



そう言ってビールを持ち上げる健一。



「お疲れ‥。」



私もビールを持ち上げ、健一のビールジョッキにコツンと当てた。



「で、好きな生徒って、上矢?」


「っ…。」
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