NEXT STEP

「図星か。」


「健一。私今日―――――。」


私は今日の朝の出来事を話した。



健一は驚くことなく聞いていた。



「ふ~ん。日向先生も気づいてんだよ。」


「え?」


「梨音が自分のことを想ってないことも、上矢を想ってることも。」


「っ…。」



日向先生は気づいてる…?



「男のプライドってやつだな。」


「プライド‥。」


「渡したくない。誰にも。本気だから。」


「っ‥!」


健一は真っ直ぐ私を見て言うから、私は健一の気持ちに聞こえた。




「気付いているけど、手放せないのが男なんだよ。」



「…。」



「でも、日向先生も子供じゃないんだし、話せばわかってくれる。」


「‥うん。」



健一はグビグビビールを飲んだ。




「健一‥お酒そんなに強かったっけ?」


「今日は飲めるなぁ。」


そう言ってフッと笑った。




< 202 / 236 >

この作品をシェア

pagetop