NEXT STEP
私は迷った。


彼に付いていくか、日本に残るか。




結局、私は日本に残った。



彼は基礎を積んでおきたいから留学すると言った。




それは間違いではないと思う。




むしろ、その方が正しいのかもしれない。






でも、当時の私は素直になれず…。





「勝手にすれば!?」


「梨音「アメリカにでもどこでも行けばいい!!」






嘘。


本当は行かないでほしかった。



そばにいてほしかった。



私は自分しか見えていなかった。




私を好きだと言ってくれる彼を、応援してあげられなかった。




自分の思い通りにならないからって、彼に八つ当たりした。




素直な気持ちは心の奥深くで‥泣いていた。
< 29 / 236 >

この作品をシェア

pagetop