恋の約束事

「えっ…な…何?」

一瞬、ゾクッと背筋が凍った様に思えた。


それは…

「ん?」

目の前の王子様が…琉太くんが…


馬乗りになったまま、私の胸を触っていたから。

「ちょ…やめっ…〜っ!?」

手を伸ばして琉太くんの腕をどけようとしたその時。


グイッと伸ばした手を捕まれて無理矢理ベッドから起こされ…

キスをされた。


「んーっ…」

口を塞がれているから何も喋れない。

抵抗出来る手段といったら、琉太くんに捕まれていない方の手だ。


私はすかさず、強く琉太くんの胸を叩いた。

しかし、琉太くんは微動だにしない。


もうっ…何なのっ?!

目が覚めたらこんな状況で…


ファ、ファーストキスまで奪われて。

何が何だか分からないよ!!

< 6 / 18 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop