恋の約束事
「えっ…な…何?」
一瞬、ゾクッと背筋が凍った様に思えた。
それは…
「ん?」
目の前の王子様が…琉太くんが…
馬乗りになったまま、私の胸を触っていたから。
「ちょ…やめっ…〜っ!?」
手を伸ばして琉太くんの腕をどけようとしたその時。
グイッと伸ばした手を捕まれて無理矢理ベッドから起こされ…
キスをされた。
「んーっ…」
口を塞がれているから何も喋れない。
抵抗出来る手段といったら、琉太くんに捕まれていない方の手だ。
私はすかさず、強く琉太くんの胸を叩いた。
しかし、琉太くんは微動だにしない。
もうっ…何なのっ?!
目が覚めたらこんな状況で…
ファ、ファーストキスまで奪われて。
何が何だか分からないよ!!