片恋★パンドラボックス
「むかしむかし、あるところに1人の男の子がいました。

小さな頃から格好いいと近所でも評判の男の子。
学校でも、もちろんモテモテ。

でも、幼い頃から2人の姉を見ながら育ってきた男の子は、女の子がどんな生き物かリアルに知っています。

なので周りの友達が“あの子かわいい。”なんて言っても興味ナシ。告白されても、“ゴメンナサイ。”

とうとう、初恋も出来ぬまま中学生になってしまいました。

しかし中学になっても男の子は相変わらず。
告白されても“ゴメンナサイ。”を言い続ける毎日。

でも、そんな男の子にも転機は訪れます。

中学1年の夏、男の子はとうとう恋をしたのです。

相手は2番目の姉の友達。

3つも年が離れてたけど、相手には好きな人がいたけど、そんなのお構いなし。攻めて攻めて攻めまくり、半年にも及ぶ攻撃の末、見事陥落。彼氏の座をゲット。

無理だと思われていた男の子の初恋は、無事実ることが出来ました。

そしてそこからは楽しい日々が続きます。

好きな人と一緒にいる幸せ。
初めてのキス。セックス。

とにかくその人が大好きで大切で愛おしくて仕方がありません。

………だから男の子はすっかり忘れていたのです。

“その人に好きな人がいたこと。”

“それでもいい、俺が忘れさせてやる”と言ったことを。」

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