片恋★パンドラボックス
「でも…」



「ん?」



「あの人…」



「あの人ー?」



「ん。あの夜のお仕事風の格好した美人の彼女が…」



「あー…」



瞬間、ガクッと肩を落とし、小さくため息をついたおにーちゃんは、忌々しげにピクッと少しだけ眉間に皺を寄せるとポツリと小さく呟いた。

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