片恋★パンドラボックス
「マジで?」
「ん。」
「いやでも、あの男は?お前、好きだーって言ってたじゃん!」
「あれは…うん。おにーちゃんを忘れる為の嘘で…」
「じゃあ、彼氏じゃねーの?」
「違うと言えば違うし…そうだと言えばそうだし…」
「あーもう!どっち!!」
「………今は、親友…デス。」
「……そっか。」
「えと、おにーちゃ…キャッ!」
腕が緩んだのは一瞬。瞬間、反転した体は背中からポスッとベッドへ沈み込む。
「えと、おにーちゃん?」
「なおぉー。」
「へ?あの、えっと…大丈…夫?」
少しだけ情けない声であたしの名を呼ぶおにーちゃんに再びギュッと抱きしめられたあたしは、どうしたらいいか分からず宙に浮いたままの手をギュッと握りしめると、勇気を振り絞っておずおずとその背中に手のひらを乗せた。
「ん。」
「いやでも、あの男は?お前、好きだーって言ってたじゃん!」
「あれは…うん。おにーちゃんを忘れる為の嘘で…」
「じゃあ、彼氏じゃねーの?」
「違うと言えば違うし…そうだと言えばそうだし…」
「あーもう!どっち!!」
「………今は、親友…デス。」
「……そっか。」
「えと、おにーちゃ…キャッ!」
腕が緩んだのは一瞬。瞬間、反転した体は背中からポスッとベッドへ沈み込む。
「えと、おにーちゃん?」
「なおぉー。」
「へ?あの、えっと…大丈…夫?」
少しだけ情けない声であたしの名を呼ぶおにーちゃんに再びギュッと抱きしめられたあたしは、どうしたらいいか分からず宙に浮いたままの手をギュッと握りしめると、勇気を振り絞っておずおずとその背中に手のひらを乗せた。