竜を狩る者
雲を突き抜け、空という大海原を翔ける。

やがてその巨体は、広大な大陸上空へと差し掛かる。

どこまでも続く樹海、天を貫くような山脈、天空から降り注ぐような大瀑布、大陸そのものを分断するかのような大河。

この大陸は手付かずの自然が溢れている。

過酷な環境の中で、野生動物達は生存の為に日夜命懸けの戦いを続ける。

そんな自然環境だからこそ、通常では考えられないような生態を持つ生物が誕生したりもするのだろう。

『竜種』

蒼穹を翔け抜けるこの巨躯の生き物は、大陸における生態系の頂点。

何物も止める事のできぬ、大陸の王者であった。

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