竜を狩る者
楽観主義者のハンターライフ
地平線の向こう。

遮るもののない大地から、太陽が顔を覗かせる。

また朝がやって来た。

大陸に生息する動物達と、街に住む人間達と、この大地のどこかに潜んでいる竜種達に等しくやって来る『生存』の為の一日。

「んっ…んん~っ!」

コウはまだ朝靄煙る城塞都市の物見櫓の上に立ち、大きく伸びをした。

別に見張りに立っていた訳ではない。

ただ、この場所が一番日の出を美しく見られる場所だと知っていた。

昨夜はよく眠れた。

体調もすこぶる快調。

「今日はお日柄もいいし…」

首をコキコキと鳴らしながら、コウは空を見上げる。

「ワイバーンでも狩りに行ってみますか」

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