しゃらく。
「校門から屋上って結構距離があったね〜。」
「ってか階段キツい。」
「文句を言うな。みんなキツいのは同じさ。」

そんな愚痴を言ってる間に屋上へ到達した。
——カチャ。
カギは開いているようだ。休みなのにいいのか? とかちょっと考えたが、許可を取れば誰でも入れる場所だし。手紙の差出人が許可を取ったのなら納得だ。

「うん、ここで間違いないよ。」舞は写真を見て確認していた。
屋上——なんて清々しい場所なんだろうか。開放感が半端ない。それに、疲れが一気に吹っ飛ぶ景色だ。
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