しゃらく。
——ガチャガチャ。
どうやら部室は閉まっているらしい。
「私が一番か。」
私はバッグから合カギを取り出しカギを開けた。
久しぶりに嗅ぐ部室の匂いは何故か落ち着く。まぁそれは慣れなのだろう。
春休みの間放置していた部室は少しホコリっぽくなっている。
ガラガラ——と、窓を全開にし換気をする。これからまた1年お世話になる部屋だ、汚いのは体に悪いし、大切な『カメラ』にも悪い環境になってしまう。
ホコリが春の心地よい風とともに舞う。
ホコリがある程度払い終わったので私は窓際の部屋がよく見渡せる椅子に座った。それと同時に。
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