二つのシルエット


那都はフッと笑ながら、


「そうか。」


と答えた。

再び、部屋に静寂が訪れる。

でも…、嫌な沈黙ではない。
むしろ、なぜか安心する。


「悠生。」


「ん?」


「一つ謝りたいことがある。」




…は?

あの那都が謝んの!?
あの今流行の俺様が!?



よっぽど悪いことしたんだろう…。




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