二つのシルエット
悠生ちゃんが奥の方にある冷蔵庫からジュースを取り出そうとした時、
ブブブブー…
誰かのケータイのバイブ音が鳴り響いた。
見ると、机の上に置いてあった悠生ちゃんのケータイだった。
「悠生ちゃんのケータイだよ?」
一応声はかけておいたけど、まだジュースをコップに注いでる悠生ちゃん。
「良いよ、放っておいて。
どうせ大した用じゃないと思うし。」
本人がそう言うなら、と放っておいたらいつの間にか静かになった。