『箒星の組み紐』
「わ、東京に行く。お前ば幸せにするために」

「わも哲治さんと一緒についていく」

「穂香だば、めんこいな。スピードば出すから、わにしっかりと、つかまっどけ」

「うん」

あたしは哲治さんと一緒だったら、どんな辛い事も乗り越えられると信じていた。だから、東京へ行くことも、何の躊躇もなかった……
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