EXIT~出口を探し求めて~

「俺にしか…出来ないこと?」
ミラルには全く検討がつかなかった。

「そう。私はこの時のためにいるのだから。」

ゆっくりとポツリと呟いた神法は少し、寂しそうに、でも悔しそうに見えた
俺の気のせいなのかもしれないけど。

「この時のため?何をするんだ?」

「君を待っていたんだよ。
その為に君を育てるのが私の役目。」

「俺を、そだ…てる?」

「そうだ。君はまだ魔力を完全に操れていない。
それではまともに魔法を使うことは出来ない。
君が魔力を完全に操ってしっかり魔法を使えるように、私が育てるんだ。」
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