初恋〜UIREN〜


一応、断ろう。


だって気持ちが…


平日の夕方。
夏の終わりのように風が少し冷たい。
頬を通る風。
山々に沈む夕陽。
そんな中、自転車をこぎバイトへ向かった。


『おはようございます。』
『あっ華奈…。おはよ。』
そこにいたのは、大介。

『あれ?今日、遠藤さんは?』
『あ〜なんか、大学の飲み会あるからって変わった。』
『そっか〜』
『淋しいのー?最近、いい感じだったもんね!遠藤さんと(笑)』
『そんな事ないよ。』


私はロッカーに入った。

大介がいるなんて思ってなかったし…
今日、由香里いないし…
どうなったのかな?





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