初恋〜UIREN〜


帰り道。


もう季節は冬。


風が冷たく…
陽が落ちるのも早い。


『大介…』
『ん?』
『由香里とはどうなったの?』


私は大介の自転車の後ろについた、座布団を見た…


まだついてる…


もうぼろぼろの座布団は大介が傷ついた時の心のようだった…


『別れたよ。』
『じぁあ、なんでまだ座布団ついてるの?』
『………』


大介は遠くを見た。


『ふふっ』
なぜか私は笑えた。


大介の気持ち、丸分かり。

『好きなら、より戻して今度こそ浮気しないように大介が見張ればいいじゃん。』


何も言わない大介。


もうすぐ、別れ道………





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