初恋〜UIREN〜
『華…奈…?』
私は見られたくなく下を向いていた。
覗きこむ大介を、グッと押した。
『ダメだった?』
私は首を横に振り、帰った。
まともに顔が見れなかった。
恥ずかしくて、顔真っ赤にして泣いてる姿なんか見られたくなかった。
香に帰ってから、電話した。
『大介が私の事、気になる。って言ってくれたの。』
『マジで?よかったじゃん。』
『でも、何も言わずに帰ってきちゃった…』
『また、来てくれるよ!』
香はかなり前向きな考え。
広美にも電話したら、
『私と同じだね!私も初恋の人と付き合ってるんだよー。』
初めて聞いた。
『えっ!?本当に?』
やっぱり、初恋は実らないなんて嘘だ…