初恋〜UIREN〜


私はまた涙が出る。


『よく泣くなぁ。』


ってそっと抱き締めた。


『ほら、上見てごらん…桜満開だよ。』


大介の胸の中で上を見た。


大介の顔とソメイヨシノがキレイ…


『大介…』


『ん?』


『これ、ソメイヨシノって言うんだよ。ほとんどの桜がソメイヨシノ…私、ソメイヨシノが好き…』


『へぇ…、ソメイヨシノか…初めて知った。ところでソメイヨシノは好きで俺は?』


顔を覗きこむ…


『す…き…』


小言で言った。


『何って?』


『嫌!もう言わない!』


『言うまで離さない。』


『離してよー。』


『やだ。華奈がちゃんと言うまで…』


『好き!大介の事好き!』


『よくできました!』


ってほっぺにチュッとしてきた。


それだけで顔が赤くなる…


『ははっ。華奈かわいい。』


って髪の毛くしゃくしゃにされた。
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