【短篇】しおり-AquaTimez-
手紙。
俺はすぐに、ユカからの手紙を開け、読んだ。


『まーくんへ

ゴメンなさぃ…。まーくんと付き合ってぃくのは、あたしには、もぅできないょ…。

あたし、寂しかったんだと思ぅ。まーくんが正社員になる!って決めた時からずっと…。
まーくんが、あたしの為に頑張ってくれるのはうれしかったけど、あたしが望んでたコトはそんなコトじゃなかった。
まーくんが正社員になる為に仕事を頑張るより、あたしは、ぃつも一緒に居れるだけでよかった。それだけ、ただそれだけでよかったのに…。

まーくんが忙しくなって、会えなくなった時に、久々に駅で待ち合わせした時、まーくん、あたしをギュッってしてくれたよね?
あたし、すごぃうれしかった、けど、なんだか(泣)きそぅになった……。まーくんが遠くの存在になっちゃいそーで怖かったんだ……。


まーくん、あたしと出会った時のコト、覚えてる?

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