バンドに賭けた思い(仮)

予想外な展開




屋上の出来事から一週間が経った…

あれからみんなは何も聞かずに普通に接してくれた

「ねぇ〜蒼羅お願いがあるんだけど…」

改まっている亮くんの周りにはいつの間にか雷斗君や理人君、薫君が集まっていた
(と言っても薫君は単に寝てるだけだけど…)

『何?お願いって』

「これなんだけど…」

そう言って一枚の紙を渡してきた

『これってみんなが出るって言ってたやつ?』

その紙には『バンド選手権』と書かれていた

屋上でも見たけどふれないでおこう…

「そう…それでね…あの…」

口ごもって中々次を言わない亮くんに痺れをきらした雷斗君が代わりに言った

「ボーカルに入ってくんないか?」

『えっ…私が?またまた〜そんな冗談…「…冗談じゃない」

理人君は私の言葉を遮るように言いはなった

分かってるよ…みんなの顔をみれば冗談じゃない事くらい…
でも…

『…ごめんね私…出来ない』

「蒼羅…頼む」

『…ごめんっ』

「…じゃあさ!練習見に来てよ」

『え?』

「練習見たら気が変わるかも知れないじゃん?」

『…亮くん』

「放課後待ってるからね」

じゃあ!…と言って亮くんは雷斗君と理人君を連れて教室を去った

『…どうしよう』

一人軽くパニクってると…

「見に来れば?そんなに悩むんだったら」

『薫君起きてたの?』

「目が覚めた…てより腹減ったから」

『そっか…』

「…お前に何があったかはしんねぇけどあいつらは真剣にお前を誘ってるから」

一応俺も…と言って薫君も教室を去った

『…気なんて変わらないよ…?』

私は歌えないの…人前で…

私の声は周りの賑やかな声に消えていった…―





< 14 / 21 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop