ちはる 保健室登校中
「ありがと」
泣きやんでから、かぼそい声で言った。

「フッ」
懐は鼻で笑った。

「な、なに!」

「なんでも~」
懐はへらへら笑ってみせた。

怪しい。というか、不気味……。


わたしはしょぼしょぼした目をごしごしこすった。
目は赤いままだけど、とりあえず家に帰ることにした。

前を見て歩かなくちゃ!
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