最強少女と最強の男たち
カ「な、なんで泣いてるの?!!えっと俺!!」

頭の中がパニクってるみたい。

でも・・・

「ごめん。カイト・・・しばらくみんなと会えない。」

カ「え・・・どうして?」

「ごめん。」

私は全力で走った。

カイトが追いかけて来そうだったから。

走って、着いたのは海だった。

私はふと気づいた。

左目から涙が出てないこと。

「なんで・・・」

もう何もかも分からなくなってきた。

プルルルル

「はい・・・」

春馬「俺。」

「詐欺なら結構です。」

春馬「ちげぇ!!俺だ!!春馬!」

「あ・・・」

春馬「やっと気づいたか・・・というかお前なんか喋り方がそっけないというか感情こもってないけどなんかあった?」

「色々と・・・」

春馬「まさか・・な・・」

「何が?」

春馬「いや。別に・・・」

「気になる。」

春馬「いずれ分かることだしいっか。」

「だから何が?」

春馬「暴走すると感情か命を失うんだけど。」

「知ってるよ」

春馬「雪菜の場合前からほんのちょっと感情が消えてたんだよ。」

「!!」

春馬「でも暴走しても結局なにも失わなかった。だから後からそういうの来るかもしれない。」

「それって何か目印とかないの?」

春馬「確か涙が出ないとか片方しか出ないとか・・・」

「え・・・」

春馬「どうかした?」

「いや。別に。」

春馬「まさか・・・お前!!」

「・・・今泣いてたんだけど・・・左目から涙が出ない・・・」
< 165 / 220 >

この作品をシェア

pagetop